2013年8月15日木曜日

なつあざみ



家族が花火を観にいった夜、わたしはゾンビを観にいった。
翌朝おじいちゃんのお墓に熱心に手を合わせていたら
姉妹からお墓にお願いしても意味ないんだよ、と忠告をうけた。
「おかえりさないっていうんだよ」と言われたのでお墓に「目覚めよ!」と叫んで逃げた。
寺の近くの乾物屋で麦茶を飲みながら、わたし、おじいちゃんに1回夢で会ったことあるよって自慢した。(母方の祖父は私たちが生まれる前に亡くなってる)

自分の納骨日にはfacebookとかでお墓にチェックイン!したい。
いってきます、とか言いたい。

ふだん離れて暮らす祖母と家族でお寿司を食べにでかけた。
妹ははまちの握りをほおばりながら
お盆に帰ってくるひとが大勢いると空間が密々しいから、
みんなちっちゃくなればいいんじゃないかと提案してきた。
親指と人差し指の間にひろげた空間を確かめながら、ちっちゃいおじいちゃん、とか言ってた。
わたしだったら、直接知り合いじゃない代になったらお盆には帰らないから、
黄泉からの動員数はあんたが思ってるより多くないんじゃない、と答えた。

あがりを呑んでいると最近籍を入れた年下の従姉妹のはなしになった。
その場で、わたしだけが知らなかった。

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